養育費と慰謝料の支払いを拒否する夫に、代わりに子供の面会を拒否するとの条件で離婚成立に至った事例(解決事例150)
養育費と慰謝料の支払いを拒否する夫に、代わりに子供の面会を拒否するとの条件で離婚成立に至った事例
離婚請求事件
女性(Xさん)
事情
相談者(Xさん)は、夫(Yさん)が浮気したため、それが原因で別居に至りました。
XさんとYさんとの間には1歳の子供がいて、Xさんが別居する際、子供を連れて出ていきました。
その後、Xさんは、Yさんに離婚の話を持ちかけ、離婚の条件として親権・養育費・慰謝料を求めました。
しかし、Yさんは、離婚・親権については応じたものの、養育費・慰謝料の支払いを拒否したため、Xさんはどうしたらいいかわからず、相談に来られました。
結果
XさんとYさんの協議ではまとまらなかったので、弁護士が介入し、離婚調停を申し立てました。
そこで、Yさんに対し、養育費と慰謝料を請求しましたが、やはりYさんは支払いを拒絶しました。
最終的に、Xさんは養育費と慰謝料を諦め、その代わりに、子供との面会を拒否するとの条件で離婚成立に至りました。
解決ポイント
Yさんが、養育費と慰謝料の支払いを拒否した理由は、現在、無職で資力が無いからでした。
しかし、そうであったとしても、法的にはYさんには養育費と慰謝料を支払う義務があるので、その旨説明しました。
もっとも、Xさんは、早期解決を望まれましたので、養育費と慰謝料の請求は諦め、その代わりに、子供との面会を拒否する、との条件を提示しました。
これにYさんが応じたため離婚成立に至りました。