有責配偶者からの離婚請求が認められた事例(解決事例2)
有責配偶者からの離婚請求が認められた事例
依頼者:男性(相談時51歳、Bさん)
事情
Bさんは、結婚して25年になる妻がいたが、10年ほど前から家庭内別居となっていました。家庭内別居に至ってしまったのは、妻がBさんの仕事に非協力的で、Bさんの両親に対してもひどい態度を取っていたことが原因でした。
そこで、Bさんは一度家庭裁判所に離婚調停を申し立てました。ところが妻は離婚に応じず、調停不成立と成ってしまいました。妻が離婚に応じなかった理由は、Bさんが不貞行為(浮気)をしておきながら、離婚を請求するのは許せない、ということでした。
しかし、Bさんは妻とやり直すということはできないが、自分に負い目(不貞行為(浮気)したこと)があるため、弁護士に相談に来られました。
結果
弁護士は調停が不成立となっていたことから、裁判を選択しました。
裁判において弁護士は、「破綻の抗弁(確かに不貞行為はあったが、それは婚姻関係が破綻した後のことであるというもの)」を主張し、これ以上婚姻関係を持続しがたい旨を訴えました。また、妻に対して、和解金を支払うことも合わせて主張しました。
その結果、裁判中において和解によって離婚が成立しました。
弁護士のコメント
Bさんは、不貞行為をしてしまっており、離婚を請求する側としては苦しい条件を抱えていました。ただ、今回はBさんの事情や妻への謝罪等を深く裁判において訴えた結果、Bさんのご希望に添った結果(離婚成立)となりました。
女性は、夫に不貞行為等があると感情面から離婚を認めないことがあります。しかし離婚は、他の民事事件と異なり、お金だけでなく、人生そのものに関わる問題です。そこで、経験が豊富であったり、依頼者の心情に寄り添っていただける弁護士に相談されることをお勧めします。
弁護士のサポート内容
代理交渉・訴訟の代理人。
相手方からBさんに連絡が入り、対応に困った場合は、すぐに対応をアドバイスさせて頂きました。できるだけBさんにストレスが無いように、代理行為を行いました。
- 弊所のサポートとして継続相談サポートを選択し、弁護士がアドバイスを行った事例(事例202)
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