主張が真っ向から食い違う訴訟において全面的に主張を認める判決を得られた事例(解決事例66)
全面的に主張が食い違う訴訟において全面的に主張を認める判決を得られた事例
離婚等(慰謝料)請求事件
男性(Xさん)
事情
相談者Xさんは、妻の不貞を原因として離婚を求めたいとご相談にいらっしゃいました。
しかし、妻は不貞を全面的に否定しており、 証拠はXさんご自身の日記、
妻と不貞相手とのやり取りが記載された手紙のみでした。
また、相手方が不貞を否定し、子どもたちを囲い込んだ上で 自分が正しいということを主張し続けており、
さらに、財産分与や婚姻費用などを 求めてきたため、その対応を弁護士に依頼したいとの事でした。
結果
調停が不成立となり、裁判となりました。 裁判においては、不貞行為や財産分与、
相手方が主張した依頼者のDVや 性格の不一致などが争われ、全面的に双方の主張が食い違う争いとなりました。
相手方の主張が虚偽であることを物的証拠や尋問から一つ一つ崩していき、
最終的には、依頼者の主張が全面的に認められる結果となり、
金銭面においても331万円の獲得となりました。
解決ポイント
相手方の不合理ともいえる主張の繰り返しに対して、裁判においては認められない可能性は高いとは考えながらも、 念のため要所はつぶしておくことが求められ、
大変労力のかかる事件であり、 一つ一つは点であってもそれらをつないで合理的な筋道を作っていく作業が大変でした。 相手方は長年にわたる全ての主張が認められない結果となっており、
相手方が結果を認識し、もっと譲歩をしていれば ここまで偏った結果が出なかったかと思うと、
やはり弁護士の仕事は先を見通して時間や費用対効果を考え総合的に結論を導くことが
求められていると感じる事件でした。
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