前妻より養育費請求調停を起こされたが大幅な減額を得られた事例(解決事例55)
前妻より養育費請求調停を起こされたが大幅な減額を得られた事例
養育費請求事件
男性(Xさん)
事情
依頼者は平成23年6月に前妻と離婚していたが、 平成26年11月になって、突如として前妻より養育費を請求する調停を起こされました。
内訳は、調停申し立てまでの過去分として約201万円、 将来分として長女が大学卒業まで月8万円、その後次女の大学卒業まで月3万円というものでした。突然の裁判所からの呼び出し状に驚いたため、対処方針等の相談に来られました。
平日はお仕事があり、調停に出廷することが困難であることなどから、そのまま調停での対応を任せていただくことになりました。
結果
長女の大学卒業まで月5万円を負担することについては依頼者も認めていました。
そこで本件では、過去の清算と次女分が問題となっていました。
前妻が再婚しており、次女が再婚相手と養子縁組をしていること、 前妻にも相当程度の収入があることなどを主張した結果、 次女にかかる請求の大部分は認められないという判断を得られました。
その後、様々な調整を行った結果、前妻側請求の201万が減額され、最終的には過去分90万円を分割して支払う旨合意して調停成立となりました。
なお、前妻と不動産の分与に関する問題が残っていたため、それも調停の中で話をした結果、併せて解決することができました。
解決ポイント
過去に支払うべきであった養育費の清算については、 裁判所でも意見が分かれている分野です。そのため、弁護士に相談いただくことで、 より有利に解決できる可能性が高くなると思われます。
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