離婚後に養育費を満額確保できた事例(解決事例13)
離婚後に養育費を満額確保できた事例
依頼者:女性(相談時45歳、Mさん)
事情
Mさんは、当事務所に相談に来られる約半年前に、お子さん二人を連れて離婚していました。
Mさんは、元夫に対して、養育費の支払いを求めてきましたが、元夫は、生活が苦しい等と言って、一切支払ってくれませんでした。
話し合いは平行線をたどる一方であり、Mさんも養育費がもらえなければ、どんどん生活が苦しくなっていくことから、養育費をしっかりと確保したいと考え、当事務所に相談に来られました。
結果
Mさんからお話を詳しく伺うと、元夫には無駄遣いや浪費癖があり、多額の借り入れがあるとのことでした。そして、Mさんは、その多額の借り入れが理由となって、養育費が減額されてしまうのではないか、ということを大変心配されておられました。
元夫は、強硬な態度を取ってくる可能性があること、出来るだけ早く養育費を確保したいという希望があったことから、調停を提起しました。
そして適正な養育費の金額を示すために、裁判所を通じて、Mさんと元夫の双方の収入を聞き取りし、これに基づいて算出した養育費を主張していきました。
その結果、当方が主張した金額(月額約8万5000円)を毎月支払うという内容で調停が成立しました。
弁護士のコメント
Mさんは、育ち盛りのお子さん二人を抱えており、養育費の確保は大変重要な問題でした。
法的には、養育費は、借金を理由として減額することは許されないということを明らかにする必要がありました。そこで、養育費は扶養請求権であって、一般債権である借金に優先する旨を主張していきました。
裁判所に対しても、この主張が功を奏したようで、元夫が要求していた養育費の減額にたいして厳しい態度で臨んでもらい、無事満額の調停成立となりました。
養育費は、離婚の中でも、とても大きな問題です。
一度、決めてしまうとそれを変更するのは、とても大変な事なので、できれば金額や支払い方法などをお決めになる前にご相談頂ければと思います。
ただ、離婚後であっても、今回のように、養育費に関する話し合いをすることができますので、お困りの方は、一度ご相談ください。
弁護士のサポート内容
代理交渉、訴訟対応
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