浮気の慰謝料請求を3分の1以下に減額させた事例(解決事例12)
浮気の慰謝料請求を3分の1以下に減額させた事例
依頼者:女性(相談時30歳、Lさん)
事情
Lさんは、妻子ある男性と不貞関係に陥ってしまいました。そして、その男性の子供を妊娠・出産しました。
しかし、ある日突然男性の妻に、不貞関係が明らかになってしまい、妻から300万円を超える額の慰謝料請求を受けてしまいました。
Lさんは、シングルマザーとして、仕事と子育てで多忙を極めており、裁判まで手が回るような状況ではなく、また精神的にも疲れ果ててしまいました。また、経済的にも困窮しており、300万円を超える金額は到底支払えるものではありませんでした。
困り果てたLさんは、当事務所に相談に来られました。
結果
Lさんからお話を伺う中で、不貞行為に至った経緯や相手方夫婦は離婚に至っていないことが明らかになりました。
そこで、訴訟では、経緯や離婚に至っていないという点を丁寧に指摘していきました。
また、Lさんが将来相手の男性に対する求償権を放棄するということも条件に交渉をしていきました。
その結果、相手方の請求から200万円以上減額した、100万円を支払うという内容で和解することができました。
弁護士のコメント
今回は、Lさんが肉体的にも、精神的にも、そして金銭的にも疲れきっている状態であり、相手方の請求をそのまま認めることは、Lさん親子にとって、とても大変なことになってしまうことが明白な事案でした。
不貞行為をしてしまった場合、それが原因で離婚にまで至っているのか、また求償権(不貞行為は男性と女性双方が行っていたことなので、双方が慰謝料を支払う責任を負う事になります。そこで、その片方が慰謝料全額を支払った場合、支払った方は、もう一方に、責任の大きさに応じた分の返済を求めることができます。これを求償権といいます。)の扱いはどうすべきか、という問題があります。
今回は、経緯と求償権を放棄するということを条件に、大幅な減額を得ることができました。
弁護士のサポート内容
代理交渉、訴訟対応
- 5年以上前の未払養育費について時効援用が認められた事例(事例203)
- 面会交流の調停を申し立てたが、最終的に夫婦関係をやり直すという結論に至った事例(事例178)
- 不貞行為による慰謝料を請求された事案で、弁護士の介入により大幅な減額ができた事案(事例177)
- 蒸発した妻と円満に復縁した事例(解決事例160)
- 離婚自体に争いはなかったが、公正証書の作成や登記手続き・子の氏の変更等の手続きを依頼された事例(解決事例145)
- 不貞慰謝料の請求額を3分の1に減額できた事例(解決事例140)
- 元交際相手(女性)の夫から,不貞慰謝料を請求された事例(解決事例135)
- 重婚状態になっていたため前夫との婚姻関係を解消した事例(解決事例104)
- 家庭裁判所算定基準より高額の養育費の合意を得られた事例(解決事例102)
- 受験を控えた未成年者を考慮し早期離婚を成立させた事例