精神疾患のある配偶者に対する離婚請求(事例181)
精神疾患のある配偶者に対する離婚請求
離婚調停
男性
事情
2年前から、住居から締め出され、会社の事務所で生活を続けていました。
子供二人がいましたが、長男は自分の所に避難してきて、長女は母方の実家で暮らすようになったとのことでした。
配偶者の生活状況も悪く、その友人から立て替えた生活費を返してほしいということでたびたび通知がくるということで、それをきっかけに離婚の相談にもこられたようでした。
結果
協議ののちに、調停で代理人として活動しました。相手方は子らの親権を主張したため、子の生活関係に関する主張などを行いました。
相手方は精神疾患の既往歴があり、母方の実家とも友人を介さなければ、連絡も取れないような状況でした。
母方の実家については、実生活上は子供らの生活の面倒を見れるのは依頼者しかいないのは理解しているものの、感情的な面で、依頼者に対して協力的もなく、状況を複雑にさせていました。
結局、調停では離婚と親権の点について決着はせず、婚姻費用についてだけ調停が成立しました。
その後は訴訟以降が考えられましたが、依頼者の意向により調停で対応を終了しました。
解決ポイント
離婚においては親権や財産関係の整理等、複雑な要素が絡むことで、終極的な解決が難しい場合があります。
しかし、法的に一つ一つ整理していくことが解決のポイントとなります。
- 暴力等に対する慰謝料の金額を0円として協議離婚を成立させた事案(事例204)
- 財産分与と婚姻費用について争いがあり、依頼者の希望に沿う額が認められた事例(事例183)
- 精神疾患のある配偶者に対する離婚請求(事例181)
- 婚姻費用について家庭裁判所の基準から月額3万4000円増額することができた事案(事例172)
- 外国で暮していた夫婦の片方が帰国する形で別居したケースで、弁護士が婚姻費用の減額交渉に成功した事例(解決事例153)
- 赤字経営の事業者に対して同業の平均年収と同等の潜在的稼働能力があることを前提とする婚姻費用の支払いを認めさせた事例(解決事例143)
- 上手く主張し交渉する事で、解決金として割高の金額を獲得できた事例(解決事例126)
- 婚姻費用について調整しつつも、相手方請求額から大幅に減額させた事例(解決事例115)
- 相手方が離婚に応じる姿勢をみせなかったが、粘り強い交渉により調停での離婚が成立した事例(解決事例108)
- ①離婚②相手方請求の婚費と養育費より低い金額での合意を協議で成立させた事例(解決事例99)