不貞慰謝料の請求額を3分の1に減額できた事例(解決事例140)
不貞慰謝料の請求額を3分の1に減額できた事例
慰謝料請求事件
男性(Jさん)
事情
依頼者が会社の元同僚女性と不倫関係となり、その女性の夫が依頼者に対し、慰謝料請求する旨の内容証明郵便を弁護士を通じて送ってきました。請求される金額が高額であること、どのように相手と交渉すればよいか分からないことから、相手代理人弁護士とのやり取り、適切な金額での示談を目指して、弁護士にご相談いただきました。
結果
依頼者としては、不貞の態様・期間が極度に悪質性が高いものでないことなどを理由にして、慰謝料又は解決金を支払うとしても大きな金額にはならないことを意図していました。弁護士同士で交渉する中で、相手側からは、不貞を根拠づけるライン文面が提出され、また、相手側が本件発覚の後に、離婚していることも伝えられ、慰謝料又は解決金を一定程度は支払う必要が生じました。そこで、依頼者と相談しながら段階的に相手の持つ証拠を引き出しつつ、提示金額を上げていくという方法で交渉していきました。粘り強く交渉を重ねたことにより、相手側が離婚しており、一般的には慰謝料額が高額になりうる事案ではありましたが、100万円という金額で交渉をまとめることができました。
解決ポイント
依頼者は裁判を避けたいとの希望も強かったため、相手との交渉の進め方には気を配りました。あまりに低い金額を提案するなどしていると、訴訟をすぐに起こされる可能性もある反面、あまり高い金額を提示するわけにもいかないという微妙な立場で交渉を続けました。結果として、時間をかけて段階的な協議ができたことにより、決して低い金額ではないものの、この種の事案では高すぎるということもない金額で落ち着けることができました。また、交渉の過程で、相手方から、求償権行使の相手たる女性の情報を取得することができたので、この情報をもとに、示談後は求償権行使をしていく段取りもつけることができ、この示談だけでは終わらすのではなく、求償権行使により、いくらかでも支払った解決金を回収する可能性を残した、未来志向的な解決をすることができました。
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