不貞が原因で離婚を求められた事例(解決事例116)
不貞が原因で離婚を求められた事例
離婚等請求事件
男性(Yさん)
事情
依頼者は,自らの不貞行為が原因で妻と子が別居し,離婚調停を申し立てられたところ,相手方に弁護士が就いていたこともあり,調停での対応が分からず,ご相談に来られました。
結果
慰謝料については,不貞行為時に夫婦関係が冷え切っていたこと,不貞に至った経緯,不貞行為の態様などから離婚原因慰謝料としては最低ラインの賠償額で相手方にご納得いただき,支払い方法も分割での合意ができました。
財産分与については,別居前後の不自然な預金の引き出しを証明し,数十万円程度の返還が受けられました。婚姻費用や養育費については,働き方改革の影響から給与が減額される可能性等を疎明し,算定表の数字から数万円程度の減額が認められました。面会交流については,間接強制が可能な条項で合意を成立させることができ,泊付きの面会も前向きに検討していただけることになりました。
このように,最終的に依頼者が納得できる条件で離婚を成立させることができました。
解決ポイント
各請求の争点について,丁寧に証拠を集め,書面で主張したことで依頼者に有利な内容で合意を成立させることができました。離婚は,決める事項が多岐に渡り,それぞれに争点があります。離婚後の生活や権利を守るためにも,弁護士に交渉を依頼し,納得できる条件で離婚を成立させることをおすすめします。
- 暴力等に対する慰謝料の金額を0円として協議離婚を成立させた事案(事例204)
- 5年以上前の未払養育費について時効援用が認められた事例(事例203)
- 離婚後の事情変更を理由に養育費の減額を成功させた事案(事例201)
- 財産分与のうち不動産の財産分与が問題となった事例(事例192)
- 離婚裁判中に、互いに円満にやり直すことを決めた事案(事例191)
- 離婚の原因が相手方にあることを示して、婚姻費用と養育費を適正な金額に定められた事例(事例190)
- 相手方が特定の預金口座の存在を明らかにしなかった事例(事例188)
- 子を連れ去った妻に対し、面会交流の条件や解決金の金額の減額などを実現した事案(事例187)
- 不貞慰謝料を請求されたが、3分の1以下に減額できた事例(事例185)
- 継続相談サポートにて当事者での訴訟活動をサポートした事例(事例179)