無収入だった夫との離婚で弁護士のアドバイスにより財産分与をせずに離婚できた事例(解決事例148)
無収入だった夫との離婚で弁護士のアドバイスにより財産分与をせずに離婚できた事例
離婚請求事件
女性(Aさん)
事情
相談者の夫は、大学院に通学しており、修了後は就職する予定ですが、それまでは、相談者が献身的に夫を支えてきました。
しかし、夫の暴言や態度が耐えられなくなり離婚する決意をしました。そこで、相談者は、当事務所にご相談に来られ、離婚協議書の作成依頼と、継続相談サポートをご依頼されました。
結果
相談者の夫は、婚姻期間中、無収入であったため、夫名義の預金などの財産は皆無でした。
反対に、相談者は、婚姻期間中、給与を得ており、預金などの財産が存在していたため、離婚となれば、相談者が夫に対して財産を分与しなければならない立場でした。
そこで、弁護士は、依頼者に対し「夫に対して、財産分与の提示はしない」旨アドバイスし、結果的に財産分与はしないことで離婚に至りました。
また、相談者は、協議した結果、夫から30万円の慰謝料も獲得することができました。
解決ポイント
相談者は、財産分与において不利な立場にあったことから、このことを弁護士が指摘し、適切にアドバイスすることで、最終的に財産分与はしないとの合意に至りました。
離婚するにあたり、法的に協議しなければならない事柄は、事案毎に千差万別であり、弁護士が適切な法的アドバイスをすることで有利に協議を進めることが可能となります。
- 暴力等に対する慰謝料の金額を0円として協議離婚を成立させた事案(事例204)
- 5年以上前の未払養育費について時効援用が認められた事例(事例203)
- 離婚後の事情変更を理由に養育費の減額を成功させた事案(事例201)
- 財産分与のうち不動産の財産分与が問題となった事例(事例192)
- 離婚裁判中に、互いに円満にやり直すことを決めた事案(事例191)
- 離婚の原因が相手方にあることを示して、婚姻費用と養育費を適正な金額に定められた事例(事例190)
- 相手方が特定の預金口座の存在を明らかにしなかった事例(事例188)
- 子を連れ去った妻に対し、面会交流の条件や解決金の金額の減額などを実現した事案(事例187)
- 不貞慰謝料を請求されたが、3分の1以下に減額できた事例(事例185)
- 継続相談サポートにて当事者での訴訟活動をサポートした事例(事例179)