調停に出てこない相手から養育費を確保した事例(解決事例10)

調停に出てこない相手から養育費を確保した事例

依頼者:女性(相談時35歳、Jさん)

事情

Jさんは、6歳の娘を連れて既に離婚は成立していたのですが、元夫はあれこれと理由を付けて養育費を支払おうとしません。

そこで、裁判所で調停を行って、養育費の支払いを確保しようと考えましたが、元夫は調停に出てこないのではないか?という不安を抱えていました。というのも、離婚をする前に、一度ご自身で調停を起こしたことがあるのですが、元夫は一度も出席してこなかったということがあったためです。

Jさんは、また元夫が出席してこなかった場合どうなるのかということに不安を覚え、当事務所に相談に来られました。

 

 

 

結果

 

まずは、調停を起こして、元夫の出方を伺いましたが、裁判所からの再三にわたる呼び出しにも関わらず、結局一度も調停には参加してきませんでした。そこで、当方は審判への移行を要請しました。

審判とは、調停とは次の点で異なります。

調停が当事者双方の出席して合意しなければ成立しないところ、調停は一方が欠席し続けたとしても成立させることができます(ただし、こちらでしっかりとした主張等をしていく必要はあります。)。

今回で言えば、元夫の職業や収入、稼働形態などを詳細に主張することが必要です。

審判でもやはり元夫は出席してきませんでしたが、Jさんからの聞き取りや調査を重ねて綿密な主張を重ねた結果、裁判所はこちら側の主張額を基準にして、養育費を算定してもらえました。そしての生活費も含めて、月額4万5000円を娘が20歳になるまで(約14年間)支払って頂くことになりました。

 

弁護士のコメント

 

今回は、調停に出席しないかもしれない相手にどのような手段を取るべきかという問題がありました。

Jさんと元夫は連絡自体はつきますが、裁判所を通さない交渉では難しいと思われる事案です。そこで、裁判所での調停と審判という二段構えで準備していきました。

そして、裁判所にしっかりとした主張をすることができたおかげで、当方のほぼ主張通りの結果を得ることができました。

 

弁護士のサポート内容

 

代理交渉

 

 

 

 

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