相場を大きく上回る婚姻費用を減額・解決金支払いにより離婚成立を得た事例(解決事例45)
相場を大きく上回る婚姻費用を減額・解決金支払いにより離婚成立を得た事例
離婚請求事件
男性(Xさん)
事情
公務員である相談者(Xさん)は、年上女性Yと知り合い、交際を開始しました。
交際開始間もなく、婚約したものの、その頃からXさんは全てにおいて、Yの指示に従わなければならない関係に疑問を感じていました。
その後、結婚準備や新婚旅行、新婚生活を通じて、Xさんの不満は大きくなり、婚姻後2年程度で別居となりました。
Xさんは、別居中も給与のうちのほとんどを主婦であるYの生活費として 渡している状態で、Xさん本人は実家にて親に援助してもらいながら生活していました。
Xさんは離婚を強く望んでいたものの、Yは離婚を拒否したことから、当事務所に相談にいらっしゃいました。
結果
弊事務所にご依頼いただいた後、離婚を求める調停を提起しました。
Xさんは、これまで給与のほとんどをYに渡していましたが、相場に応じた婚姻費用に修正し、減額した費用を支払うようにしました。
結局、相場に応じた養育費に加えて一定の解決金を支払うことで離婚が成立しました。
解決ポイント
本件のように夫に収入があり、妻に収入がない場合、夫に婚姻費用の支払い義務があります。そのような場合には、一定の解決金を先に支払ってでも離婚を成立させることで、将来の婚姻費用を免れることができます。
本件では、弁護士と依頼者が裁判所の相場や判断を予想して、 解決金の金額を決め、離婚を提示したことにより、 結果的に依頼者にとって良い条件で早く離婚することができました。
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